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山内鋼索(やまうちこうさく)線は、荻沢電鉄の鉄道(鋼索)路線。
*概略
山内鋼索(やまうちこうさく)線は、山内登山鉄道が建設し、荻鉄が運行している路線。あかぎ鉄連会所属の唯一のケーブルカー路線(2013年5月現在)である。通称、山内ケーブルまたは荻鉄ケーブル。戦前からの利用者の中には、成実川ケーブル(荻鉄譲渡前の山内ケーブル時代に一時期使用されていた通称。開業から昭和30年代まで使用されていた)と呼ぶ者もいる。なお、途中に集落や学校(小中高校)があるため、通勤通学での利用も多く、ケーブルカーでは珍しく通勤通学路線となっている。尚、全線Minaca等のICカードが使用できる。
自動券売機導入駅が沖野山内・成実川・山内山上駅の有人駅のみであり、無人駅では着駅精算となっている。なおワンマン運転は行っておらず、車掌が全列車乗務している。
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*路線データ
|鉄道路線データ
|路線名|山内鋼索線|
|よみ|やまうちこうさくせん|
|ラインカラー|赤|
|運営事業者名|[[荻沢電鉄株式会社]]|
|軌間|1000mm(1号線2号線共通)|
|駅数|5駅(1号線2号線共通)|
|総路線距離|2.0km(1号線2号線共通)|
|高低差|522m(1号線2号線共通)|
|最大傾斜|241‰(1号線2号線共通)|
|方式|釣瓶(つるべ)式複線(1号線)釣瓶式単線(2号線)|
|電化区間|全線(1号線2号線共通)|
|電気方式|直流300V(1号線2号線共通)|
|閉塞方式|自動閉塞方式(1号線2号線共通)|
|保安装置|ATS-P(1号線2号線共通)|
|最高速度|50km/h(1号線)60km/h(2号線)|
|開通年|1922年(1号線)2012年(2号線)|
|営業係数(2012年度上半期)|&color(blue){90.6}|
|路線名称電略|ロヤ|
|備考|荻鉄継承路線|
*歴史
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1922(大正11)年:山内登山鉄道により開設される。
1935(昭和10)年:山内ケーブルへ運行社が変更される。
1937(昭和12)年ごろ:メートルゲージへ改軌され、釣瓶式単線から釣瓶式複線に改められる。
1944(昭和19)年:不要不急線に指定されかかるものの、成実川付近にある集落や県立成実川中学校(現:成実川高等学校)への交通代替が難しいことから取り下げられる。
1954(昭和29)年:山内ケーブルが買収され、皆見総合商社の運行となる。
1966(昭和41)年:搬器を開業以来のカ0・1形を現在のロ1・2形および二1・2形に取り換える。
1989(平成元)年:皆見総合商社が経営破綻、荻鉄へ譲渡される。
2010(平成22)年:[[安嘉比線]]開通により、山内山下駅が沖野山内駅と改称、[[安嘉比線]]との連絡運輸が開始される。ロ1・2形が冷房化。
2012(平成24)年7月:2号線が開通、最短10分間隔から5分程度まで増強された。また、特定運賃が廃止、鉄道線と通しの運賃表となった。
*運用車輛
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**1号線
-ロ1・2形
-ニ1・2形(貨物運搬用有蓋車)
車両はロ形とニ形の2両1セットとなっている。尚貨物が無い場合(昼間。朝夕は朝刊夕刊配送などがある)でも切り離して運行せず、連結状態のまま運転する。車両番号が同じもの同士でペアを組んでいる。
|>|車両編成|
|←沖野山内|山内山上→|
|◇||
|ロ1/2|二1/2|
**2号線
-ロ12・13/14・15形
|>|車両編成|
|←沖野山内|山内山上→|
|◇||
|ロ12/14|ロ13/15|
スイスから車両を輸入し2連構造とした車両を運転。これにより2本体制となり多客時は2号線中心に、通常時は相互に、ラッシュ時は2本同時運転で運行。
*運転系統
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日中は全線普通のみの、15分間隔での運行ではあるが、ラッシュ時は中腹にある県立成実川高等学校への通学や集落からの出勤などがあるため、神通寺駅を通過する列車が設定されている(ケーブルカーである所以、赤甲橋駅通過列車は無い)。なお、大晦日および三が日は終日運転を実施している。車掌が全車両乗務している。きっぷは沖野山内駅では鉄道線と共通の、成美川は単独の券売機で、山内山上駅は窓口販売で、赤甲橋・神通寺(無人時)駅は着駅精算となる。神通寺駅駅員配置時は窓口販売。なお、積み残しが発生した場合は、臨時便の運行が行われる場合もある。代替交通機関が無いことや(急勾配狭窄地のため道路建設が難しく、道路整備が進んでいない)、利便性の高さから積み残しが多かったため平行して2号線が建設された。2号線建設後は、主に1号線が普通、2号線が快速運転を実施している。
なお日中、1号線が00・30分発、2号線が15・45分発となっており交互運行が行われている。
*駅データ
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|駅名|駅名読み|起点からの距離|駅ナンバリング|電略|接続路線|快速停車駅|有人無人の別|標高|備考|
|沖野山内|おきのやまなか|0.0|AK04/YK01|ヤカ|[[安嘉比線]]|●|終日駅員配置|14.1m||
|赤甲橋|あこうばし|0.5|YK02|アコ||●|無人駅|122.1m||
|神通寺|じんつうじ|1.0|YK03|ジツ|||繁忙期のみ駅員配置|244.3m|当駅で列車すれ違い|
|成実川|なるみがわ|1.5|YK04|ナル||●|終日駅員配置|390.1m||
|山内山上|やまうちやまうえ|2.0|YK05|ヤヤ|山内ロープウェイ山内索道線|●|山内ロープウェイ管理駅・終日駅員配置|522.0m|ただし運行要員は常駐|
*関連項目
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[[荻沢電鉄株式会社]]