雲原(うんばら)線は、皆見市を起点とし、雲原を経由、汐凪へと向かう路線である。海岸線を沿うように走っている。なお、皆見県下で数少ない貨物列車運行路線であり、貨物列車が頻繁に運行されている。
路線データ
鉄道路線データ |
|
路線名 |
雲原線 |
よみ |
うんばらせん |
ラインカラー |
空 |
運営事業者名 |
荻沢電鉄株式会社 |
事業区分 |
第一種鉄道事業(皆見市-帯須市、雲原-荻鉄汐凪市間)第二種鉄道事業(帯須市-雲原市間) |
軌間 |
1067mm |
駅数 |
26駅 |
総路線距離 |
72.8km |
複線区間 |
全線 |
電化区間 |
全線 |
電気方式 |
直流1500V |
最高速度 |
130km/h(皆見市-雲原間)110km/h(雲原-荻鉄汐凪市間) |
営業係数(2013年度上半期) |
160.5 |
路線名称電略 |
ウハ |
運営事業者名 |
株式会社帯須貨物鉄道 |
事業区分 |
第一種鉄道事業 |
駅数 |
11駅(帯須市-雲原間) |
総路線距離 |
23.2km |
最高速度 |
130km/h |
開通年 |
2012年(皆見市-帯須市間)、1966年(帯須市-雲原間)、2013年(雲原-汐凪市間) |
営業係数(2012年度下半期) |
86.2 |
路線名称電略 |
ウハ |
閉塞方式 |
自動閉塞方式 |
保安装置 |
ATS-Po(荻鉄型ATS、全線) |
指令所 |
帯須貨物鉄道雲原指令(帯須市-雲原間) |
荻沢電鉄皆見指令所(上記以外) |
備考 |
|
概要
当線は、荻沢電鉄および帯須貨物鉄道の鉄道路線である。1940年代後半、増加する工業製品の輸送量に対し、その頃貧弱であった道路網では限界が迫ってきていたために建設された、帯須貨物鉄道が保有し貨物列車を運行、荻沢電鉄が施設を借り受けて旅客列車を運行する区間と、2013年に荻沢電鉄が独自に建設し保有、旅客列車を運行する区間がある。
2013年11月に全線複線化が完了した。なお2015年を目標とし、ロープ式可動ホーム柵の設置が進められている。まず雲原駅から設置を始め、北西部は今年度中、東部は来年末までに完了する予定。
沿線
皆見最大の都市、皆見市を起点とし、皆見灘に沿って広がる工業地帯が見えてくると帯須貨物鉄道との共用区間となる。この区間では貨物列車と旅客列車が半々の本数で運行されている。工業地帯が段々と住宅街に変わると、文教都市の雲原に到着する。ここから箕島支線が分岐し帯須貨物鉄道との共用区間が終わると、渚を見渡す高台へ移り、次第に田園地帯へ入っていく。
長閑な田園地帯を抜け三谷原へ着く。ここからは難工事の末に開業した区間であり、急曲線で渚と住宅街を縫うように走り抜ける。やがて汐凪の街が見えてくると、終点で中部鉄道金汐線との連絡駅である汐凪市駅に滑り込む。
歴史
年 |
月 |
内容 |
1950(昭和35)年 |
10月 |
地元経済界の強い働きにより、本格的な貨物鉄道として帯須貨物鉄道が設立される。 |
1951(昭和36)年 |
2月 |
帯須貨物鉄道本線帯須-雲原貨物(現在の帯須市-雲原)間の地方鉄道免許が交付、即時着工。 |
1966(昭和41)年 |
4月 |
帯須貨物鉄道本線として開通。当時は単線であったものの、交換設備を半数の7駅に備えており、高頻度での運行を可能としていた。 |
1988(昭和63)年 |
7月 |
幹線道路の渋滞による路線バスの相次ぐ遅延から、『帯須貨物鉄道本線旅客化期成会』が発足、旅客化運動が興る。しかしながら帯須貨物鉄道側は難色を示す。 |
1992(平成4)年 |
10月 |
既に皆見市内および近郊でバス路線、鋼索線を持っていた荻沢電鉄に打診を行う。この時点では一旦断っている。 |
1996(平成8)年 |
8月 |
交渉の末、荻沢電鉄が旅客輸送を行うことで決着する。 |
1998(平成10)年 |
1月 |
鉄道事業法による第一種免許(皆見市-荻鉄帯須市、雲原-汐凪市)、第二種免許(荻鉄帯須市-雲原)の交付を受け、建設が開始される。 |
1999(平成11)年 |
6月 |
先行して帯須-雲原貨物間の複線化・電化工事が完了、タブレット閉塞からATS-Sによる自動閉塞および列車集中制御システムが稼働する。 |
2004(平成16)年 |
1月 |
当初、この月までに全通する予定であったが、三谷原北-蒲生間にある蒲生トンネル工事現場での出水によりトンネルが崩落、開業が2006年へ先送りに。 |
7月 |
蒲生トンネルの掘削が進まないことから、皆見市~雲原間を先行開業させることが決定する。 |
2006(平成18)年 |
12月 |
新規区間(皆見市-荻鉄帯須市間)が開通、試運転を実施した所竣工に誤りがあることが発覚、開業が引き伸ばされることとなる。 |
2010(平成22)年 |
6月 |
開業を目前として保安装置および指令所の管轄が原因で帯須貨物鉄道と対立、開通がさらに遅れることに。 |
2011(平成23)年 |
1月 |
双方が歩み寄る形で和解、荻鉄側の主張するATS-Pを帯須貨物鉄道側が導入、帯須貨物鉄道側が既設区間の指令を行うことが決定する。試運転が再開される。 |
2012(平成24)年 |
9月 |
皆見市~雲原間で部分的に旅客輸送を開始。 |
12月 |
雲原~三谷原間が開通、運行開始。なお暫定的に皆見濱辺駅を特急停車駅としていた。 |
2013(平成25)年 |
4月 |
全線開通。皆見濱辺駅の暫定特急停車を廃止。 |
5月 |
汐凪市移設を視野に入れ、西蒲生-汐凪市を単線並列として複線化。 |
7月 |
汐凪市駅を移設し、中部鉄道金汐線汐凪駅と同一の建物となる。 社会実験のための臨時駅、はまべビーチ駅が新設。 |
10月 |
蒲生トンネルの二本目が貫通、これにより全線複線化へ |
運用車輛
既存区間の旅客化を行った区間を含む上に規格の異なる車輛が混在するため、ホームドアは設置されていない。
車輛性能については荻沢電鉄の車輛(鉄道・軌道)参照。
- 150系4連
- 新210系4連
- 260系6連
- 230系6連
- 380系4連
- 600系(牽引車、貨物列車用)
- 1000系6連(260系と同一性能)
- 市営地下鉄車はあまり当線には入線しないが、ATSを搭載しており清算運用やダイヤ乱れ時等で運行されることがある。
- 帯須貨物鉄道所属
- D11形ディーゼル機関車
- コキO110形
- ワム5200形
- その他、近隣工業地帯にある会社所属の貨物車輛が直通してくる。
運転系統
ワンマン運転は車輛が対応していないわけではない(通勤形は市営地下鉄線直通用ワンマン設備あり)が、荻鉄の方針として回送列車以外はツーマン運転を行っている。
特急「みなみ」
日中は一時間に一往復の運転。
沖野仲居空港線・
安嘉比線と直通運転を行っている。車内販売を実施しているが、ラッシュ時・朝晩運転される自由席のみの編成は販売を行っていない。
編成
←皆見市・汐凪市 |
安嘉比・沖野仲居空港・錨頭→ |
座席種類 |
指 |
指 |
指 |
指 |
自 |
自 |
自 |
自 |
特急料金 |
120円(荻鉄) 120円(錨鉄) |
運賃のみ |
車内販売 |
あり |
なし |
←皆見市・汐凪市 |
安嘉比・沖野仲居空港→ |
座席種類 |
自 |
自 |
自 |
自 |
自 |
自 |
自 |
自 |
特急料金 |
運賃のみ |
車内販売 |
なし |
普通
通し普通列車が4往復、雲原折り返しの普通列車2往復運行されている。
帯須貨物鉄道との二重戸籍区間である帯須市-雲原市間は、時期によっては荻鉄電車の旅客列車よりも帯須貨物鉄道の貨物列車の本数が多い。ラッシュ時には、雲原学研都市方面への通勤、特に皆見市〜雲原間の輸送が急増するため、皆見市〜雲原間の区間列車が設定される。
なお日中でも三分の一の列車が雲原で折り返している。
ラッシュ時には箕島支線から直通してくる列車があり、それぞれ皆見市、汐凪市駅まで運転される。車輛は600V対応の新210系または150系。
皆見市駅(安嘉比線・皆見大洋線・皆見西高校線・市営地下鉄清師線・中鉄電車皆北本線)、雲原駅(箕島支線)、汐凪市駅(中鉄電車金凪線)では他路線との乗継を重視したダイヤとなっており、相互間3〜10分程度で乗り継げるようになっている。
駅データ
追い抜き設備は特記の無い限り全駅設置。また、特記の無い限り有人駅。ホームドアは車輛都合より特認を受け、設置を行っていない。
2013年11月以降のデータ。
太文字・★印は貨物扱い駅。
駅種別 ☆:有人駅(荻鉄直営、管区駅)、◎:有人駅(荻鉄直営、一般駅)、○:有人駅(他社管轄)、△:委託(地方自治体等の団体、委託先名併記)、▼:委託(個人または地元商店、商店の場合は委託先記載)、×:無人駅
駅名 |
駅名読み |
起点からの距離 |
駅ナンバリング |
特急「みなみ」停車駅 |
電略 |
接続路線灰色は廃止路線 |
駅種別 |
備考 |
所在地 |
皆見市より一部列車が安嘉比線経由沖野仲居空港線沖野仲居空港駅まで直通運転(相互乗入れ) |
★皆見市 |
みなみし |
0.0 |
UB01 |
○ |
シミ |
安嘉比線・皆見大洋線・皆見市電車小西線・清師線・西皆見線・皆見市営地下鉄清師線:直通運転・中部鉄道皆北線 |
☆ |
|
皆見県 |
皆見市 |
大町区 |
時原 |
ときはら |
4.6 |
UB02 |
|
タイ |
|
◎ |
|
掛石区 |
荻鉄帯須市 |
おぎてつおびすし |
6.3 |
UB03 |
|
オヒ |
帯須貨物鉄道(帯須市駅) |
○(帯須貨物鉄道管轄) |
帯須市駅との連絡線および貨物連絡運輸あり |
帯須市 |
掛石 |
荻鉄帯須北町 |
おぎてつおびすきたまち |
7.8 |
UB04 |
○ |
オキ |
帯須貨物鉄道(帯須貨物駅) |
○(帯須貨物鉄道管轄) |
帯須貨物駅構内、連絡線および留置線あり。貨物連絡運輸あり。てこ扱いは帯須貨物鉄道側 |
昭島 |
楢馬市 |
ならばし |
10.9 |
UB05 |
|
ナハ |
|
△(楢馬町委託) |
|
古林川郡 |
楢馬町 |
★第九製紙前 |
だいきゅうせいしまえ |
13.4 |
UB06 |
※ |
クカ |
第九製紙専用線 |
◎ |
朝晩のみ特急停車 |
尾立町 |
山手南口 |
やまてみなみぐち |
15.2 |
UB07 |
|
ヤミ |
|
◎ |
|
山手市 |
駅前 |
山手市 |
やまてし |
15.2 |
UB08 |
○ |
ヤテ |
山手臨港線 |
◎ |
|
西川 |
矢織浜 |
やおりばま |
19.5 |
UB09 |
|
ヤハ |
|
○ |
|
矢織市 |
浜川 |
相石 |
そうせき |
21.1 |
UB10 |
|
ソセ |
相石鉄道相石線 |
△(矢織市委託) |
|
浜川 |
結縁神社前 |
ゆいえんじんじゃまえ |
24.6 |
UB11 |
※ |
ユシ |
|
△(宗教法人山手会委託) |
三が日および例祭実行時に特急停車 |
東浜川 |
★雲原製菓前 |
うんばらせいかまえ |
26.1 |
UB12 |
※ |
ウセ |
雲原製菓専用線(当駅構内扱い) |
☆ |
朝晩のみ特急停車 |
七星 |
雲原蒲江 |
うんばらかまえ |
27.8 |
UB13 |
|
カウ |
|
△(雲原運輸サービス委託) |
|
雲原市 |
蒲江 |
駅名 |
駅名読み |
起点からの距離 |
駅ナンバリング |
特急停車駅 |
電略 |
接続路線灰色は廃止路線 |
駅種別 |
備考 |
所在地 |
★雲原 |
うんばら |
31.0 |
UB14 |
○ |
ウハ |
箕島支線 |
○(帯須貨物鉄道管轄) |
雲原貨物ターミナル付属 |
皆見県 |
雲原市 |
西山 |
越崎 |
こしざき |
35.6 |
UB15 |
|
コサ |
|
△(雲原運輸サービス委託) |
|
二篠郡 |
越崎町 |
皆見二篠 |
みなみにしの |
37.9 |
UB16 |
|
ニシ |
|
▼(トモエ商店委託、駅構内売店) |
|
二篠町 |
望坂市 |
のぞみさかし |
41.1 |
UB17 |
|
ノサ |
|
◎ |
|
望坂市 |
長内 |
皆見荻沢 |
みなみおぎさわ |
46.3 |
UB18 |
○ |
オキ |
|
☆ |
|
荻沢町 |
北和市 |
きたかずし |
48.9 |
UB19 |
|
キタ |
|
△(北和町委託) |
|
北和郡 |
北和町 |
皆見濱辺 |
みなみはまべ |
52.1 |
UB20 |
|
マヘ |
浜奥軽便鉄道 |
▼ |
|
濱辺村 |
はまべビーチ |
はまべびーち |
55.2 |
UB20-1 |
○ |
ウウ |
|
◎ |
臨時駅より昇格 |
★三谷原 |
みたにはら |
60.0 |
UB21 |
○ |
ウミ |
|
☆ |
|
三谷原市 |
西町 |
三谷原北 |
みたにはらきた |
62.0 |
UB22 |
|
ミタキ |
|
× |
三谷原貨物駅・三谷原運輸区併設 |
緒志 |
蒲生 |
かまい |
66.9 |
UB23 |
○ |
カマ |
|
△(蒲生町委託) |
|
北和郡 |
蒲生町 |
西蒲生 |
にしかまい |
67.3 |
UB24 |
|
ニカマ |
|
▼(かまい食堂委託・駅構内食堂) |
|
汐凪市 |
しおなぎし |
72.8 |
UB25 |
○ |
シシ |
中部鉄道金汐線(汐凪駅、徒歩連絡) |
☆ |
|
汐凪市 |
大丹 |
駅名 |
駅名読み |
起点からの距離 |
駅ナンバリング |
特急「みなみ」停車駅 |
電略 |
接続路線灰色は廃止路線 |
駅種別 |
備考 |
所在地 |
関連項目
最終更新:2014年04月05日 11:30