ゴブリンニュース > 140320_「徴兵」が読めない

atwikiの ユーザーデータ流出騒動 に伴い、しばらくの間ゴブリンニュースの更新を自粛させて頂いていた。正直他のサービスに移動したほうがいいのではないかと思うほど不安なのだが、ひとまずはこの記事の投稿を以て復活としたい。

ここ最近、ニュースで報道される海外や国内のあらゆる社会情勢について語ることが多くなり、その内容をニコニコ動画へ投稿するようにもなった渋谷のキング。「配信界の池上彰」として活躍の幅を広げつつあるとかないとかといった感じなのだろうか。

そんなキングは3月20日のFC2ライブにて、社会主義と資本主義について熱い討論を繰り広げていたという。同時期に自作PCのパーツ選びをする配信を行っていた リア充斉藤 は「中卒が社会主義と資本主義について熱く討論している」という情報を聞きつけたときには流石に大爆笑を抑え切れなかったようだ。

キングの配信の話題はやがて移り替わり、「徴兵制について」を焦点に繰り広げられ始めた。しかしなんと、キングは「徴兵制」をビヘイセイと読んでいたのである。当然ながら配信のチャットはそれを指摘する流れになったのだが、「読み間違いをスルーできない馬鹿はBAN」というお馴染みの配信ルールでまたしても怒涛の追い出しラッシュが始まったのであった。

キングはどうやら徴兵制をよく知らなかったらしく、あたかも「そんな専門知識を常識みたいに人に押し付けるな」とでも言うかのように持論を展開し始めた。また、「徴兵制度は韓国でそういうものがあることくらいでしか知らない」などというのである。しかし、徴兵制は戦時中の日本にも存在したものであり、その存在は義務教育の段階で日本の歴史として教えられるほどのものである。

このようなこともリスナーから指摘されたのだが、対するキングは「お前は昔学校で習ったことを今でも覚えているのか?」という反論をして譲らず、例として因数分解などといった高校の数学知識を挙げていた。確かに因数分解は社会に出れば利用分野が限られるかもしれない。しかし徴兵と言えば、戦時中の日本において多くの成人男性が行われていたことだ。戦争映画を見ていれば、徴兵制度の召集令状である「赤紙」の存在はよく見られるだろう。あの有名なジブリ映画「火垂るの墓」でも主人公の父親は徴兵令によって戦場に赴いている。このことをキングにスカイプで直接言おうものなら「そんな昔のことなんて知らねーよ!」で済まされそうなものだが、「戦争の悲しい歴史を風化させてはならない」と叫ばれる現代、映画でも見られる赤紙のアの字も知らないというのは如何なものだろうか。

しかし、彼はそれ以前の重大な問題を抱えていた。「日本が戦争してたのは知ってる?」という、普通の人に言えば明らかに馬鹿にしていると思われるようなコメントを目の当たりにしたキングは、1秒弱「う~ん…」と唸ってこう言ったのだ。

「なんとなく知ってるくらい。」

この男、日本がかつて戦争をしていたという事実すら「なんとなく」という程度でしか知らなかったのである。この後キングは アクエリ とスカイプし、このやり取りについて愚痴をぶちまけるのだが、この時も「徴兵」を「ビチョウヘイ」と読んでいた。もはや開いた口が塞がらない。

純、気付いてくれ。お前はもはや国際情勢を語れる身分などではないのだ。

↓国際情勢を語っているらしい渋谷のキングの動画
最終更新:2014年04月24日 19:17