ブレーキシュー全般

最終更新日:2023.2.26 ★ブレーキシューは適宜交換しましょう

2022.6.5 ●摩耗して溝がなくなったブレーキシューも要交換
 〃 ●目視0秒で分かるブレーキシューへの無頓着の末路

2021.05.02 ●小径車は特にブレーキシューの減りに気を付けたい
2021.04.11 ●ブレーキシューの位置ズレでタイヤが削れてパンク
2021.03.21 ●ブレーキシューが経年劣化で「硬化」

2020.11.22 ●他店でブレーキシューに油を噴かれた事例
2020.11.08 ●ブレーキシューは早めに交換
2020.10.18 (キャリパー用)(Vブレーキ用)それぞれ単独ページへ移行

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◆ブレーキシュー(キャリパー用)

◆ブレーキシュー(Vブレーキ用)

https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/161.html
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2020.06.07 ●ブレーキシューの硬化で割れた例

2019.06.02 ●キャリパーブレーキにVブレーキシューという謎

2017.06.04 ●シュー交換時期は溝が減ったときだけとは限らない

2016.06.12 ●限界をとっくに超えたブレーキシュー
2016.05.01 ●前ブレーキシューは早めに交換をオススメ
2016.04.03 ●組み付け不良と前ブレーキシューの摩耗
2016.01.31 トーインを付けるための道具2

2015.10.25 トーインを付けるための道具
2015.05.15 ブレーキシュー未交換の末路


■ブレーキシュー全般━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

※このページは「ブレーキシュー全般」に関する内容

★ブレーキシューは適宜交換しましょう

blog.goo.ne.jp/hrg0916flat/e/bac7e633376c6853141f0da20e03b336
見た目で分かりやすいチェーン、グリップ、ワイヤー、サドル、ハンドル、
パンク修理でタイヤチューブだけ交換しても
「ブレーキが適切な状態ではないと非常に危険」。
※適切な制動距離を確保できていない場合は違法となる場合もある。

●摩耗して溝がなくなったブレーキシューも要交換

star.ap.teacup.com/flatout/3069.html
そして、溝があっても
▲直射日光を常に浴び続ける青空駐輪
▲チェーンオイルやパーツクリーナーなどが付着
によって
「経年劣化による硬化」もあるので、
安全のためにはなるべく、「距離を乗らない」としても
「毎年交換」が望ましい。

▲購入時点で長期の在庫品に要注意!
もちろん、「製造年月が新しいことを確認できているブレーキシュー」であること。
「店にある"古い"在庫品」を掴まされないように注意。
「何十年も前から置いていそうな埃をかぶった」
一般車向けの大量にシートに貼り付けられているような
ブレーキシューを置いているような店の物は避けたい。

●目視0秒で分かるブレーキシューへの無頓着の末路

cs-shinwa.sblo.jp/article/189577109.html
「自転車には車検がない」ことの現実。
免許同様に罰則をつけて義務づけることは不可能としても、
「自転車はどのような状態が正常であるのか」を理解していれば、
通常このような状態になってまで使い続けるようなことはしない。

ブレーキで言えば、正式なブレーキであるコースターブレーキの存在すら知らなさそうな
警察に、こうした「音が出ている」整備不良の自転車に対して
「今すぐこの状態で走行するのはやめなさい」と指摘され
直ちに走行禁止させるような取り締まりなど期待できるわけもないので・・・、

自分で状態を把握することができないのであれば、
「定期的にメンテナンス」を依頼することを心がけて、
預貯金の中に「自転車メンテナンス費用」を常に計上しておくことを薦める。

こんな状態でも「大丈夫だから乗れるから」と言い張るような人が自転車に乗っているのが公道。
だからこそ、(こんな状態の自転車に巻き込まれないためにも)
「予測運転から徐行や一時停止をしっかり守りましょう」と案内を続ける。


●ブレーキシューは早めに交換

star.ap.teacup.com/flatout/2718.html
あまりブレーキシューが摩耗していない状態でも、前段階のひび割れが起こる前に交換。
むしろ「シューの硬化が起こってきている段階」で早めに交換するのが一番良い。

屋外直射日光下の駐輪のような環境であれば年1回、
屋内駐輪でも目安としては約2年くらいで交換が望ましい。

余程頻繁に使う場合は、ブレーキ種別やブレーキシューの硬さなどにもよるが、
数か月に1回のペースで交換が必要なケースもあり得る。

当然、下地の金属が見えて轟音が出るような状態は手遅れで、
その場合は安全のためにリム自体も交換する必要がある。

●前ブレーキシューは早めに交換をオススメ

それほど高いものでもない割に効果が非常にある部品なので小まめな交換をオススメする。
但し、一般車用に限ったことでもないが、
商品の回転率が低い店では特に「在庫してあるものは劣化して既に硬化している」可能性が高いので、
「基本はメーカー取寄せで新しいものを購入する」こと。
交換頻度は「距離や保管状態に関わらず」普通の性能を引き出すのであれば半年~年に1回交換
どうにか使い切りたいとゴム硬化してもケチるのであれば溝が薄くなるまで、
安全を捨てるのであればカートリッジ型であれば舟部分と、一体型であれば内部の金属部分が出てくるまでだが、これは手遅れ。
リム自体も「大きく削る」ことになるので、そういう状態であればホイール交換を推奨する。

●小径車は特にブレーキシューの減りに気を付けたい

▲ブレーキシューの摩耗(小径車ほど減りやすい)
▲ブレーキシューの硬化(古い在庫品に要注意)
ブレーキシューを半年ごとに新しいものに交換していれば
なかなかリムが摩耗で割れるような状態には陥らない。

交換を怠ればリムが削れやすくなり、最終的にリムが割れ、
運が悪ければ足に突き刺さるようなことも絶対にないとは言えない。

要するに【早期発見が重要なので定期点検が有利】

●ブレーキシューが経年劣化で「硬化」

twitter.com/CM1TD9fPYEf1rJH/status/1372464666643898368
さほど走っていなくても、ブレーキシューやタイヤなどのゴム製品は劣化するので、
駐輪環境に応じて、例えばエアコン室外機からオゾンが直撃するような場所であれば「約3ヶ月以内ごと」から、
屋内駐輪でも約2年ほどで交換するのが望ましい。

※その際に、"商品の在庫管理すら出来ていない"店から、
「古い在庫品」を掴まされないように要注意。

●ブレーキシューの硬化で割れた例

star.ap.teacup.com/flatout/2621.html
ゴムは劣化してくると硬化してしまい、このように折れるようになってしまいます。
定期的な取替が必要ですよ。
雑多な商品管理しか出来ていない店に置いてある在庫品が古い場合でも、
同様に硬化が進んでいるため、このように割れが起きやすいと言えるので注意しておきたい。

●シュー交換時期は溝が減ったときだけとは限らない

star.ap.teacup.com/flatout/1698.html
溝がなくなっていなくても「硬化」することで本来の性能を発揮しにくくなる可能性がある。
ブレーキのインナーワイヤーも同じように、消耗品として最低でも年1回の交換を推奨する。

●硬化したブレーキシューは交換を

star.ap.teacup.com/flatout/2402.html
伺ってみるといたって普通。少しワイヤーが伸びたかな?というくらいでしたが、
乗ってみると確かに利きがよくないですね。

カチカチでした。摩擦抵抗が低くなっていたので利きがよくなかったのですね。
リミットラインまでいってなくても、
経年で固くなってしまうので何年かそのままであれば取替えましょう!シマノであれば安い!
タイヤと同じような感覚で「溝が残っているからまだ使える」というような
「ブレーキシューの重要性を理解できないような店員の口車」には乗らず、
安心安全のためにまともな新品のブレーキシューに交換しておきたい。
(当然、古い在庫品は絶対に断ること)

硬化する前にブレーキワイヤー類と一緒に1年に1回交換するのがベスト。
長い坂道があるとか毎日何十kmも走るのであればもっと早めに交換しておきたい。

※(スマートコントロールブレーキの場合は「ブレーキシューを交換したほうがいい」ではなく
"構造上"「ブレーキシューを交換しないと効かなくなる」というケースもあるので要注意!)
個人的にはブレーキごとツーピボットキャリパーへの交換を薦めたい。

●ブレーキシューの位置ズレでタイヤが削れてパンク

想定される原因としては、
●「店の納車時の取り付け位置ミス」
以外に、
◆「初期整備か継続使用でキャリパーが左右均等間隔ではなく、若干"片効き"状態だった」
◆「繰り返しの制動力によって取り付けネジが若干甘かったぶん移動した」
◆「シューが削れて上に移動した」(挟む位置が変化する)
のような場合も考えられるので、
やはり【定期的なメンテナンス】がどれだけ重要かということを思い知らされる。

「ぶ・た・は・しゃ・べる」の自己点検のときに、
★「ブレーキシュー摩耗状況と合わせて"位置の確認"」も追加しておけば
店で調整するまでもなく調整は可能だが、
出来ない人や正常な状態の意味がよく分からない人は、
素直に「信頼できる店」に依頼すること。

●他店でブレーキシューに油を噴かれた事例

cs-shinwa.sblo.jp/article/188139170.html
前キャリパーブレーキのシューから音鳴りしているケース。
(確認のためにブレーキシューを外す手順は省くとして)
【1】まず最初にすることは「リム面の清掃」が第一

【2】個人的には即「ブレーキシューの交換」をオススメ
どの時点で油を付着させたのか分からないが、見る限りシューは既に交換すべき状態。
天候や気温湿度に関わらず音鳴りするようであれば交換。
(パナのサイレトシューをオススメ)

「シューが摩耗や劣化(硬化)を起こしていない場合」
雨天時など限定的に鳴ってしまうケースもあるので、
それは「仕様」として納得してもらうしかないが、
【3】を試してみる方法もある。

【3】一般車の場合トーイン調整できるシューではない場合は殆どなので、
調整できる球面ワッシャー(付きのシマノのシューなどに)交換か、
アーム部分を曲げるという強硬手段しかない場合もあるが安い鉄キャリパーのみ。
アルミ製であれば曲げようとは思わないほうが賢明。

●キャリパーブレーキにVブレーキシューという謎

まず、「間に合わせで使っただけ」とすれば「論外」。

※[店向け] もし硬化するからあまり在庫を置いていないとしても
種類を絞って半期に1度くらいで劣化する前にネットフリマ等で
新古品として出すとかで入れ替えればいいだけ。

●「キャリパーブレーキにVシューで制動力アップ」のつもりだった?
なぜキャリパーブレーキのシューは短いのかと考えたときに、
色々なメーカーから「キャリパーブレーキ用のロングシュー」が発売されていないのは
「不適格(=機構的に安全な範囲で適応しない)に違いない」というところまで分かるので、
普通は安易に使おうとは思わないはず。

そんなリスクを無視してでも制動力を上げる前に、
「急ブレーキをしないような予測運転を心がける」ほうが
遥かにまともな「安全意識のカスタム」になる。
(「雨の日だけ減速して注意深く走行すればいい」というわけがない)

しかも、そのカスタムには「お金が一切かからない」というだけでなく、
「事故を防ぐ効果がある=治療費も怪我を負うリスクも減らせる」ので、
それだけで「お得」

●限界をとっくに超えたブレーキシュー

(交換パーツについては主に一般車用を想定)
ameblo.jp/cycle-plus/entry-12168340330.html
▼リムをシューの金属部分で削ってしまっている状態
こうなってしまっていれば、「車輪ごと交換、もしくは削れているリムのみ組み換え」も必要になる。
リムが削れている状態でシューだけ交換してもシューが過剰に減りやすくなる。
リム面だけを滑らかにしても金属で削ってしまっている時点で安全性を確保できないとして
「交換しなくても大丈夫」とはとてもじゃないが言えない。
儲けさせようと思って不必要な交換を提案しているわけではなく、
危険な状態を改善することも自転車店の責務だと思うだけに、
もし、安く済ませようとする客の意志を汲んで、シュー交換のみを安請け合いする店は
本当にいい店だろうかという気もする。
(明らかにタイヤ交換が必要なのにチューブ交換のみで済ませるようなケースに近い)
▼使用限界について
(ステンレスリム用ではブレーキ面が滑りやすいのもあってさほど減りは早くないとして
「1年おきくらいにゴムが硬化する前に交換」というのがベストだろうか。)
アルミリム用ではシューの溝がなくなったくらいで通常は「使用限界」
雨天時に黒汁を流しながら猛烈な勢いで減るようなものもあるので、
1年以上放置して使っていなかったのであればその時点で交換。
(中古車でブレーキシューを交換していないようなケースは
そもそも自転車で中古を選ぶ時点で安全軽視の傾向が強いので自業自得でもある)
▼定期健診の必要性
そして、やはり「定期的なチェックやメンテナンス」は欠かせない。
購入店で「自転車の定期健診」の案内を一切出さない「売りっぱなし」で済ませている店であれば
こういったトラブルが起こってしまうのも已む無し。
(ネットで本体購入するとこういったことは当然99%するはずもないが、実店舗でも無頓着な店は少なくないだろう)
▼交換とその他のブレーキ周り
交換自体は位置合わせとワッシャーの順番、必要なトルクを判断できるなら、それほど難しくもない作業。
自転車店で頼んでも「パナのサイレントシューを指定」ということでもなければ、1000円もあれば交換可能な内容。
後輪もリムブレーキで同時に交換するのであればもう少し増える。
同時にブレーキワイヤー・ケーブル(インナー・アウター)も
「(錆が浮いているなど)交換が望ましい状態であれば」交換したほうが良いので
やはり料金は増えるが、何より安全運転するために「停止する」際に必要なことなので
余裕を持って早めに交換しておきたい。
▼アップグレード
更に、(キャリパーブレーキの場合)この際前輪側だけでも全部良いものに交換しておきたいというのであれば、
ブレーキ本体がシングルピボットであればダブルピボット(パナのブレーキシュー付きのものや、テクトロ800Aなど)に
レバーも樹脂タイプであればアルミレバー(シマノ製の色々など)に
ブレーキワイヤー・ケーブル(インナー・アウター)もシマノを指定するなど
「妥協をしないアップグレード交換」というのもオススメ。

●シュー交換をせずに使い続けたらこうなる

ameblo.jp/cycle-plus/entry-12020028870.html
摩耗を減らす方法としては
(1)そもそも「急ブレーキをかけなければならない速度・方法で走らない」
   見通しの悪い(路地裏などの)一時停止の標識等がない交差点の手前では、
「減速・徐行」で事故を防ぎ自分自身の安全にもなる。
(道交法43条では一時停止の標識等があるときは停止線があれば停止線の直前、
一時停止の標識等があっても停止線がなければ交差点の直前で一時停止しなければならない。)

(2)前・後ブレーキ両方を使う。
 キーキーうるさいバンドブレーキであればさっさと「サーボブレーキorメタルリンクブレーキ」に交換すべき。
 ローラーブレーキでも専用グリス切れで音鳴りがするので「ローラーブレーキ専用グリス」を注入。

磨耗して行けば、ブレーキが効きにくいだけではなく「リム」を削ってしまい非常に危険な状態に陥る。
距離や頻度、天候や路面状況、保管状態にもよるが、アリミリムの場合特に早めに交換しておいたほうが良い。
ステンレスリム用でもリム自体は強いがシューは長期間すれば効きにくくなる。
「ブレーキ本体、アウターケーブル、インナーワイヤー、シュー、ブレーキレバー」を全て交換すると
元が安ければ安いほど今までのブレーキは一体何だったのかと思えてくる。

●組み付け不良と前ブレーキシューの摩耗

ameblo.jp/cycle-plus/entry-12144843114.html
特に前輪のブレーキは生命線という認識が不足しているというのも、
無頓着な人の耳にも入りやすいほど大規模な点検キャンペーン不足にもあるのだろう。

●音鳴り抑制のためにトーインを付けるための道具

(一般車であれば「パナソニックのサイレントシュー」を導入すれば改善する可能性もある)
約300円 AKI-K-TL-BH-042 アキワールド BRAKE PAD INSTALLATION TOOL
約500円「BRAKCO ブレーキシュー チューナー 26インチ/700C/29インチ用(2本セット)」
約500円「BRAKCO ブレーキシュー チューナー 16-20インチ用(2本セット)」
約650円「ジャグワイヤー ブレーキパッドチューナー【J-237】」
55life555.blog.fc2.com/blog-entry-634.html Vシューや一般車向けシューでは使えないようだ。
約2100円「タックス ブレーキシューチューナー グレー」
厚紙や1円玉のようなものでも代用は可能。

「トーインを付ける」
nezumi-ya.net/process/page.cgi?id=brti

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▼BAAとは

www.baa-bicycle.com/faq/index.html
安全検査基準にクリアした対象品に与えられる印のようなもの。
粗悪品の安物自転車との差を明確にするために「安全に使える」目安として使用される。
「値段安いけど、これ大丈夫?」という場合に参考になる基準。
主に国内の一般車向けを対象。
スポーツ車向けとしてはS-BAAという基準もあるが、有名な海外スポーツ車メーカーは
元々低い検査精度で設計製造されていないという前提もあり、ほぼ参加していない。
例えばシマノのアルミリム向けのブレーキシューはスポーツ車向けでもあり、
「まともに使えて当然」のため、そういうお墨付きは不要という話。

▼BAAについては別ページでも解説
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/137.html
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最終更新:2023年02月26日 00:59